「えぇっ⁉ そうなの⁉」
彩月に私と一輝くんのことを聞いた夏川さんは、絵に描いたような驚き方をしていた。
「……って、あれっ、じゃあ、やっぱり前に一輝くんと結菜ちゃんに会ったあのときから……」
「違うよ、歩夢くん。あのときも言ったでしょ。そのときは、まだ一輝と結菜は付き合ってなかったって」
「そうなんだけど……。なんかあのときから一輝くんと結菜ちゃん、いい感じに見えたから」
「だって。結菜、一輝」
偶然、彩月と夏川さんに会ったあのとき。
そのときから夏川さんには私と一輝くんはいい感じに見えた……。
なんだか照れくさいけれど、とても嬉しかった。