夏川さんが店に着いて中に入ってきた。

 そして私と一輝くんと彩月が座っている席に来て、私と一輝くんに「こんにちは、久しぶり」と言って彩月の隣に座った。


 彩月は夏川さんに「バイトお疲れ様」と言ってから「歩夢くんも何か飲む?」と言ってメニューを見せた。
 夏川さんは彩月に渡されたメニューを見て、何を飲むか決めて注文を済ませた。



「ねぇ、結菜、一輝」


 夏川さんが注文を済ませたすぐ後に彩月が私と一輝くんに声をかけた。


「あのこと歩夢くんに話していいよね?」


 彩月はウキウキしながら私と一輝くんにそう言った。


「あのことって?」


 たぶん、そのことだと思うのだけど一応、彩月に訊いてみた。