渋い表情になっていたところを一輝くんに見られていたと思うと、恥ずかしい気持ちになり、顔が急激に熱くなる。
こんなにも顔が熱くなっているから、顔が赤くなっていることはわかる。
それも一輝くんに見られていると思うと、ますます恥ずかしくなる。
早く顔の熱が冷めてほしい、私はそう願い続けた。
私は、一輝くんの目の前で恥ずかしさが表に出ないように、なんとか笑顔を作り「氷が溶けちゃってジュースの味が薄くなっちゃった」と言った。
すると一輝くんはやさしい笑顔で「そんなに溶けてたら味が薄くなっちゃうよね」と言った。
一輝くんの言葉に私は「うん」と言って頷いた。
そんな私と一輝くんが会話をしている様子を彩月がニヤニヤしながら見ていた。
「もぉ~、そんなに見せつけないでよぉ~、ほんとにごちそうさま♡」
そんなことを言ってきた。