私が彩月のことを見つめていると、私と一輝くんのことを見つめている彩月はニコッと笑顔になった。


「そういえば、前、ここでお茶したときは、一輝と結菜はまだ付き合ってなかった。でも今はラブラブなんだもんね」


 そう言った彩月の表情は、ものすごくニコニコしていた。


「姉ちゃん、なんか、からかってない?」


 彩月の言葉に照れたのか、一輝くんは彩月にそう言った。


「何言ってるのよ、一輝。そんなことあるわけないでしょ。私は嬉しいのよ。一輝と結菜がこうして恋人同士になってることが」


 彩月の嬉しそうな表情。