「あー、だって結菜ちゃん、姉ちゃんに僕と結菜ちゃんのことを報告するの大変そうだったから」


 ……確かに。
 確かに私は、彩月に私と一輝くんのことを報告することが、なかなかできずにいた。
 別に私と一輝くんが恋人同士なのは悪いことではないのだから、さっさと彩月に報告すればよかったのだけど、なんか照れもあって、なかなか言えずにいた。

 だから一輝くんが彩月にあっさりと報告してくれたこと、正直、助かったとも思った。