「あっ、そうだ彩月、飲み物何にする? いつものようにオレンジジュースでいい?」


「うん、ありがとう」


 彩月はオレンジジュースが大好き。

 私と一緒に暮らしていたときも、彩月はよくオレンジジュースを飲んでいた。


 彩月にソファーに座ってもらって、そのテーブルにオレンジジュースを置いた。


 彩月に話す準備が整ったところで、私と一輝くんもソファーに座った。


 私と一輝くんがソファーに座ったとたん、彩月の表情に緊張が走ったような、そんな感じに見えた。


「……なに、そんなにかしこまった話?」


 やっぱり。
 彩月は、すっかり構えてしまった。