「わぁ、やっぱり懐かしいな」
部屋の中に入った瞬間、そう言った、彩月。
「私と一緒に住んでたときと、ほとんど変わってないね」
彩月はそう言いながら部屋の周りを見渡した。
「あれ、一輝いたの」
部屋を見渡していた彩月は、一輝くんの姿を見た瞬間、そう言った。
「いたら悪いわけ」
彩月の言葉に気を悪くしたのか、一輝くんは少しふてくされた言い方をした。
「いや、そうじゃないけど、私は、てっきり結菜と女同士で秘密の話でもするのだと思ってたから」
「だってさ、結菜ちゃん。じゃあ、僕は外にでも出ていようかな」
え……っ‼