* * *



 昼になり、そろそろ彩月が来る時間。


「もうそろそろ来るよね、彩月」


 私は時計を見ながら、うろうろと部屋の中を行ったり来たりしていた。


「結菜ちゃん、また緊張してきたの? なら、もう一回。今度はもっとハードなのをしようか?」


 え……⁉

 一輝くんの言葉に驚き過ぎて、その反動で私は思いきり一輝くんの方に顔を向けた。