「覚悟してね、結菜ちゃん」
「え……⁉」
覚悟……⁉
その言葉の意味がわからなく、固まったまま一輝くんに抱きしめられ続けていると、私のことを抱きしめていた一輝くんは、私から少しだけ離れた。
一輝くんが少しだけ離れた後、私は顔を上げて一輝くんの顔を見た。
一輝くんの表情は、何か少し企んでいるような笑みをしていた。
この笑みは絶対に何かある。
私はそう思い、一輝くんに『覚悟してね』という言葉の意味を訊こうとしたのだけど……。
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