「別に僕、結菜ちゃんからお礼を言われるようなことしてないよ」


 いつも優しい一輝くん。


「そんなことない。本当に本当にありがとうだよ」


「よくわからないけど、結菜ちゃんにそう言ってもらえて嬉しいよ」


 本当に本当に嬉しくて幸せで……。


 本当に本当にありがとうで……。


 そして……。


 本当に本当に大好きだよ、一輝くん。


 私はそう思いながら一輝くんと一緒に眠りについた。