(旧)同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉




 一輝くんの深くて激しくて甘いキスは、私の唇から首筋の方に……。


 私の首筋にしっかりと顔を埋めている一輝くん。


 くすぐったい。

 それだけでも、ものすごく、くすぐったく感じる。


 私の身体は一輝くんにかなり敏感になっている。


 一輝くんに触れられると、すぐに感じてしまう。


 だから……。


 一輝くんに首筋にキスをされたとき……。





「結菜ちゃん、声、可愛すぎる……」


 無意識のうちに、いつもの自分とは違う声が出てしまったようで……。


「こんなにも可愛い声を出されちゃうと、理性が完全に破壊されてキスだけじゃ止められなくなりそう……」


 一輝くん……。


 いいよ……私は一輝くんとなら……。


 そんなことを思っている自分がいる。





 一輝くんは私の首筋にキスをした後、耳にもキスをした。


 やっぱりくすぐったい。


 思わず声が出そうになった。


「結菜ちゃん、我慢しないで、さっきみたいに可愛い声出していいのに」


 一輝くんは、私が声を抑えていたことに気付いていた。


「結菜ちゃんの可愛い声をもっと聞きたい」


 一輝くんはそう言うと……。


 私が着ているパジャマのボタンを一つはずした。

 そして、もう一つ……。





「……なんてね」


 え……?


 一輝くん……?


「一輝くん……?」


 どうして……?


 一輝くんは二つ目のボタンをはずしたところで手を止めた。


「……どうして……一輝くん……私は一輝くんとなら……」





「……ダメだよ、結菜ちゃん」


 え……?


「そんなこと簡単に言っちゃ」


「違う、簡単なんかじゃない。私は一輝くんとなら……って……」


「大切にしたいんだ」


「え……?」


「そういうことは……結菜ちゃんのことを大切にしたいから……まだ……急がない……」


「一輝くん……」


「さっ、今日は寝よ。僕は結菜ちゃんとこうしているだけで幸せだから」


 一輝くんはそう言って、私のことをぎゅっと抱きしめた。





「……一輝くん……」


「なぁに、結菜ちゃん」


「ありがとう」


 私は一輝くんの言葉がとても嬉しい。


 そして、そんな言葉を言ってもらった私は、とても幸せです。





「別に僕、結菜ちゃんからお礼を言われるようなことしてないよ」


 いつも優しい一輝くん。


「そんなことない。本当に本当にありがとうだよ」


「よくわからないけど、結菜ちゃんにそう言ってもらえて嬉しいよ」


 本当に本当に嬉しくて幸せで……。


 本当に本当にありがとうで……。


 そして……。


 本当に本当に大好きだよ、一輝くん。


 私はそう思いながら一輝くんと一緒に眠りについた。








 報告







 一輝くんと恋人同士になった土曜日、そして日曜日の二連休が明けた月曜日。


 今は昼の休憩時間。


 私は、いつものように彩月と弁当を食べている。


 …………。

 私は弁当を食べながら彩月の方を見た。

 そして、こんなことを思っていた。

 彩月に言わなければ。

 私と一輝くんのことを。

 でも、さすがにここでは言えない。

 だから。


「……ねぇ、彩月」


「なぁに、結菜」


「近いうちに空いてる日ってある?」


「あるよ」


「部屋に来てほしいの」


 彩月に、私と一輝くんが住んでいるマンションに来てもらおうと思った。