「結菜ちゃん、お皿出したよ」
「ありがとう、一輝くん」
昼ごはんの準備が済んで、私と一輝くんは昼ごはんを食べ始めた。
「結菜ちゃん、この肉じゃがすごく美味しい」
「ありがとう」
「いくらでも入っちゃう」
「おかわりあるよ」
「やったぁ」
とても美味しそうに肉じゃがを食べている、一輝くん。
一輝くんは食べているときの顔も完璧だな。
……って、なにを私は、そんなにも一輝くんの顔をジッと見ているの……‼
「結菜ちゃん、どうしたの?」
し……しまった、一輝くんに気付かれてしまった。
「う……ううん、何でもないよ」
慌てて言う、私。
私の様子を一輝くんは『そうなの?』というような表情で見ていた。
私は、まだ少し動揺が残っていた。