どんなに見た目のイメージは変わっても、一輝くんの優しさは変わらない。
一輝くんは昔から優しい。
私が落ち込んだり悲しんでいたりしていると、一輝くんは必ず私のことを励ましてくれたり、ときには黙ってそばにいてくれたりしてくれた。
いつもは彩月の後ろに隠れているおとなしい子が、いざというときは、とても頼もしい男の子になっていた。
気付いたら、私が困っていたり辛い思いをしているときには、いつも一輝くんがいてくれた。
私より二つ年下の一輝くんが、そのときはとても頼りになるお兄さんのような存在になっている。
私は、そのときの一輝くんにいつも甘えてしまっている。
そして私は、そんな一輝くんにいつも助けられている。