「すごく嬉しい、結菜ちゃん、ありがとう」


 一輝くんはそう言うと、私のことを抱きしめながら身体を左右にひねらせた。


「『ありがとう』だなんて……」


「ううん、ありがとうだよ。結菜ちゃんも僕のことを好きでいてくれるなんてすごく嬉しい」


 一輝くんの口から改めて私の気持ちを言われてしまうと、なんだか恥ずかしい。


 だけど……。


 この恥ずかしさも幸せのうちの一つなのかなと思うと、恥ずかしいけれど嬉しい気持ちにもなる……。


 ……って……。


 ちょっと待って‼


 そういえば……‼


 まだ解決していないことが……‼