……‼


 一輝くん……‼


 私がずっと下を向いていたから、一輝くんが両手で私の頬を挟んで一輝くんの方に……。


 なんで……。


 なんで一輝くん、私の顔を一輝くんの方に向けるの……?


 一輝くんの顔がはっきりと見える。


 そして一輝くんも私の顔が……。


 ……嫌……。


 今は……。


 今は一輝くんの顔をまともに見ることができない……‼


 見ないで……。


 私の顔を見ないで‼ 一輝くん‼