「僕に何か訊きたいことでもあるの?」


 え……⁉


「え……えっと……」


 それはもちろん、訊きたいことはあるけれど……。


「なに? 僕に訊きたいことって」


 え……。


 なんか……。


 一輝くん……。


 私が何か訊きたいことがあるって決めつけてない⁉


 確かに。

 確かに訊きたいことはありますよ‼


 だけど……だけど……。


 私が訊きたいことは……。


 彼女じゃないと訊けないことだから……。