「結菜ちゃん?」


 ……‼


「どうしたの? ぼーっと突っ立って」


 お茶を飲み終えた一輝くんが私の方を見た。


「あ……あの……その……」


 私は、なかなか言い出すことができなかった。


 一輝くんが今までその女の子とどこで何をしていたのかは、ものすごく気になるけれど……。


 やっぱり言うこともできないし、訊くこともできない。