* * *



「……ん……」


 買い物から帰ってきてからどれくらい経ったのだろう。


 私は、いつの間にか少し眠ってしまっていた。


 そうだ。

 今何時だろう……。

 私は時計を見た。

 え……⁉

 時計を見て私は驚いた。

 買い物から帰ってきて、すでに二時間が経っていた。

 昼寝としては、少し眠ってという感じではなかった。

 そうなのだけど……。

 ……でも。

 なんか。

 まだ寝ていたい。

 眠っていたい。

 そうすれば。

 忘れることができるから。

 一輝くんのことを……。