拓生くんの唇がやさしく私の頬に触れた。
拓生くんに頬にキスをされてドキドキと恥ずかしさで私は固まってしまった。
そんな私を見ながら拓生くんは、
「本当はここがよかったんだけどね」
拓生くんは照れながらそう言って、人差し指で軽く私の唇に触れた。
拓生くんにそう言われて私は、ますますドキドキと恥ずかしさでいっぱいになって、また下を向いてしまった。
「ダメだよ、結菜ちゃん、そんなにも可愛くされると、オレが必死になって心の中をコントロールしているのに、それが全て台無しになってしまいそうだよ」
拓生くんは少しだけ困ったような笑顔でそう言った。
このような状況の中、私は一体どうすればいいのかわからなくなってしまった。