「……好きだ……。結菜ちゃんに想いを打ち明けたときよりも、もっともっと好きになってる。もう、どうしようもないくらいに」
「拓生くん……」
「今、こうして結菜ちゃんのことを抱きしめていると、自分でもどうしたらいいのかわからないくらいの気持ちが襲ってくる」
拓生くん……。
拓生くんはそう言うと、私から、やさしく少しだけ離れた。
そして私のことをじっと見つめた。
拓生くんにじっと見つめられ、私の胸の鼓動は、いつもよりも少しだけ早くなっていた。
私は拓生くんに見つめられているのが恥ずかしくなって、少しだけ横を向いて拓生くんから視線をはずした。
だけど……。