「何言ってるの、結菜ちゃん」


 ……⁉


「ちゃんと本当のことを言わなきゃダメじゃない」


 え……っ⁉ ちょっと……っ⁉ 一輝くん……っ⁉


「ほっ……本当のことって、今言ったことが本当のこと……だよっ」


 一輝くんの言ったことに、かなり動揺した私は、うろたえたような言い方になってしまった。


 確かに今、私が言ったことは真実ではない。

 確かにそうなのだけど……。

 だけど……。


『お願いだから、もうこれ以上、何も言わないでっ‼』と心の中で一輝くんに訴えかけた。


 のだけど……。