「結菜ちゃんも出かけてたんだね」


「うん、友達と遊びに行ってたの」


「そうなんだ。オレも友達と遊びに行ってたんだ。本当は、もう少し遊ぶ予定だったんだけど、友達に用事があるらしくて」


「そうなんだ」


 とりあえず、なんとか会話はできている。


 拓生くんに想いを打ち明けられてから、私の中で少し気まずさがあったから。


「そうだ、結菜ちゃん、このあと時間ある?」


「え……?」


「せっかくこうして会えたことだし、今からカフェでお茶でもしない?」


 え……‼


 カフェでお茶……。


 拓生くんと二人で……。


 それは……。


 どうしよう……。