「えっ⁉ ちょっと一輝くん⁉」 一輝くんが私に急接近したすぐ、私の身体がふわっと浮いた。 その勢いで持っていたバッグを落としてしまった。 そして一輝くんは、私を抱きかかえたまま一輝くんの部屋の方へ……。 「一輝くん⁉ 一体どうしたの⁉」 「…………」 一輝くんは無言のまま。 ただ表情は……。 怒りを抑えているのがものすごく伝わった。