結局、私は何も言えずに拓生くんの家を出た。 その帰り道、私は、どうしたらいいのか、わからないまま歩き続けた。 拓生くん……。 さっきの拓生くん……。 私が今まで知っている拓生くんとは違っていた。 さっきの拓生くんは……。 友達の拓生くんじゃなくて……一人の男の人だった……。