いつ来ても、きれいに片付いている拓生くんの部屋。 高校生の男の子の部屋とは思えないくらいのきれい過ぎる部屋。 あまりにもきれい過ぎて、いつもどこに座ればいいのか迷ってしまう。 そして私がどこに座っていいのか迷っていると……。 部屋のドアが開いて拓生くんが入ってきた。 「結菜ちゃん、なに遠慮してるの。適当に座っていいのに」 「ありがとう、拓生くん」 拓生くんはそう言ってくれたけれど、やっぱり私は遠慮しながら座ってしまった。