そして拓生くんとの会話が済んで彩月のところに戻った。


「なになに、市条くん何の用だったの?」


 相変わらずニヤニヤが止まらない彩月。


「何の用って……放課後、図書館に行って一緒に勉強しないかって」


「ふ~ん、今日も積極的ね、市条くん」


 まだニヤニヤとしている彩月。


「もう、そんなんじゃないって」


 私は彩月にそう言ったのだけど。