「彼ね、大学生なの。今年、二年生」


 それも初耳だ。


「ど……どこで知り合ったの?」


「バイトで」


「バイト……」


「うん。私と彼は同じバイトなの」


 それもまた初耳。


「初めは私にとって彼は頼りになるバイトの先輩だった。でも、それがいつしか……」


 そうだったんだ。