今回、現地訓練の実施場所となったのは、学院からもほど近い、『太古の森』と呼ばれる原生林だった。
 巨大な木々が鬱蒼と生い茂り、生息している魔物の種類も数も多い。

 しかし目的地である『寄生の大木』ぐらいまでなら下級な魔物しか現れないので、楽に行って帰って来れるはず。
 というのが、リゲル先生の事前説明だった。
 ところが――。