「デートをすると聞いた時、最後はここに来ようと決めていました」
「はい……」
彼女がこくりと頷いた。
「先日、ある人が大切なお客様のために“縁戻し神社”へ行ったと聞いたんです」
ドキンと胸がなった。ある人とは……私だ。
「そして、思ったんです。それならば、僕は大切な元クラスメイトのために“縁切り神社”へ行こうと」
「縁切り神社……ですか?」
「はい。ここ安井金毘羅宮は、悪縁を断ち切り、良縁を結んでくれることで有名な縁切り神社なのです」
「それは……」
「病にも効くと聞きました」
「…………」
淡く、淡く、彼女の色が揺れ動き、体を巻き付くように動いている。
いろんな感情が見えていた。
その色の動きに、私の体の中までもが熱くなる。彼女の想いがまっすぐに伝わってくる。
「願い事がびっしり書かれた碑の真ん中に人が通れるくらいの穴が空いているでしょう?」
「はい……」
「そこを通って悪縁を切って、願い事を碑にはります。そして、表側へ戻ってきて、良縁を結びます」
「…………」
「今から僕が、あなたの病との縁を切ってきますから。ここで待っていてください」
「はい……」
彼女がこくりと頷いた。
「先日、ある人が大切なお客様のために“縁戻し神社”へ行ったと聞いたんです」
ドキンと胸がなった。ある人とは……私だ。
「そして、思ったんです。それならば、僕は大切な元クラスメイトのために“縁切り神社”へ行こうと」
「縁切り神社……ですか?」
「はい。ここ安井金毘羅宮は、悪縁を断ち切り、良縁を結んでくれることで有名な縁切り神社なのです」
「それは……」
「病にも効くと聞きました」
「…………」
淡く、淡く、彼女の色が揺れ動き、体を巻き付くように動いている。
いろんな感情が見えていた。
その色の動きに、私の体の中までもが熱くなる。彼女の想いがまっすぐに伝わってくる。
「願い事がびっしり書かれた碑の真ん中に人が通れるくらいの穴が空いているでしょう?」
「はい……」
「そこを通って悪縁を切って、願い事を碑にはります。そして、表側へ戻ってきて、良縁を結びます」
「…………」
「今から僕が、あなたの病との縁を切ってきますから。ここで待っていてください」