それから私たち四人は商店街の中にある甘党茶屋「梅園」へ行った。
みたらし団子や和風かき氷が有名なお茶屋さんだ。
普段は俵型のみたらし団子を食べることが多いけれど、今日は白玉とあんこののった抹茶かき氷を頼んだ。梅屋さんの抹茶かき氷は、抹茶が濃厚でとても美味しい。
甘党の恭太郎は、冷たい抹茶オレ。颯ちゃんと匂い袋の彼は、アイスコーヒーを頼んでいた。
木造建ての二階建ての店内は、とても広く開放感がある。私たちは、二階席へ通されたので、周りには誰もいなかった。
目の前には、颯ちゃんが座っている。
ひっそりと色香を含んだ颯ちゃんと同じ空間にいることがまだどこかで信じられない私は、こっそりと自分の太ももをつねった。痛いから、夢じゃない。
颯ちゃんがこのお店に入ったのは、匂い袋の彼の話をゆっくり聞きたいと言ったからだ。
縁戻し神社の御利益は、まだ私にしか届いていない。
次は、彼の番だ、と私は思う。
「お話を聞かせていただけますか?」
颯ちゃんは、ゆったりと訊いた。
「はい。僕は、白田健といいます。年は、二十歳。大学二回生です」
丁寧に言葉を紡ぎながら、彼が話し出した。
簡単な自己紹介が終わったあと、健さんは先ほど私たちに教えてくれた状況よりも少し詳しく自身の話をしてくれた。
みたらし団子や和風かき氷が有名なお茶屋さんだ。
普段は俵型のみたらし団子を食べることが多いけれど、今日は白玉とあんこののった抹茶かき氷を頼んだ。梅屋さんの抹茶かき氷は、抹茶が濃厚でとても美味しい。
甘党の恭太郎は、冷たい抹茶オレ。颯ちゃんと匂い袋の彼は、アイスコーヒーを頼んでいた。
木造建ての二階建ての店内は、とても広く開放感がある。私たちは、二階席へ通されたので、周りには誰もいなかった。
目の前には、颯ちゃんが座っている。
ひっそりと色香を含んだ颯ちゃんと同じ空間にいることがまだどこかで信じられない私は、こっそりと自分の太ももをつねった。痛いから、夢じゃない。
颯ちゃんがこのお店に入ったのは、匂い袋の彼の話をゆっくり聞きたいと言ったからだ。
縁戻し神社の御利益は、まだ私にしか届いていない。
次は、彼の番だ、と私は思う。
「お話を聞かせていただけますか?」
颯ちゃんは、ゆったりと訊いた。
「はい。僕は、白田健といいます。年は、二十歳。大学二回生です」
丁寧に言葉を紡ぎながら、彼が話し出した。
簡単な自己紹介が終わったあと、健さんは先ほど私たちに教えてくれた状況よりも少し詳しく自身の話をしてくれた。