その時、二人の頭上で鈍く長い梵鐘の音が聞こえた。それは夜空にゆったりと重い余韻を波打たせながら消えていく。耳を澄ませていると、もう一回。
「……除夜の鐘ですね」
彼の声で空から視線を落とした私は、彼が手に下げているタママートのビニール袋に気が付いた。袋から透けて見えるのは私が大好きな缶チューハイのオレンジ色。そして、なぜか小松菜。
「慰労会でもしますか」
彼を見つめる私の鼻がスンと鳴った。
「人事関係なく?」
「人事関係なく」
私の問いかけに彼がそのまま呼応する。
「……僕個人?」
「僕個人です」
それって私の部屋で二人で飲もうってことでいいの?
特別な意味があると思っていいの? 経験ないからわからないよ。
「……除夜の鐘ですね」
彼の声で空から視線を落とした私は、彼が手に下げているタママートのビニール袋に気が付いた。袋から透けて見えるのは私が大好きな缶チューハイのオレンジ色。そして、なぜか小松菜。
「慰労会でもしますか」
彼を見つめる私の鼻がスンと鳴った。
「人事関係なく?」
「人事関係なく」
私の問いかけに彼がそのまま呼応する。
「……僕個人?」
「僕個人です」
それって私の部屋で二人で飲もうってことでいいの?
特別な意味があると思っていいの? 経験ないからわからないよ。
