「めっちゃ似合ってるよ。いやーモデルさんみたいだねぇ」
「また適当なこと言って……。来年は絶対やりませんから」
矢部さんが傷病休暇に入ってからの佐藤主任は別人かと思うほど手際よく、ブルドーザーのような憩いで仕事をやっつけた。普段からやってくれたらいいのにということは、まあ言うまい。
さらに厳しい目標額に合わせて発注内容を変更したらしく、例年は売れ残りを嫌ってあまり積極的ではない高級品の割合を増やしていた。でも、柳井君に〝売り方が守り〟と言われていたのに大きく勝負に出た……というのは買い被りだったらしい。
「ギフト商品は日持ちがするし、売れ残ったら本部に引き取ってもらおっかなーと思ってさ。廃店なら仕方ねーなーってなるじゃん? ははは」
「今からそれ言っちゃ駄目ですよ」
呆れつつ、思わず笑ってしまった。こんな明るい緩さだから、なんだかんだでこの店はお客様に愛されながらやってこられたんじゃないかなと思う。
「じゃあしばらく作業を抜けますね。売ってきますから」
鴨肉スライスやお雑煮用の鶏小間、そして二十キロにもなる鳥団子を一人で丸め終えると、午後から私は法被姿で声を張り上げた。
「また適当なこと言って……。来年は絶対やりませんから」
矢部さんが傷病休暇に入ってからの佐藤主任は別人かと思うほど手際よく、ブルドーザーのような憩いで仕事をやっつけた。普段からやってくれたらいいのにということは、まあ言うまい。
さらに厳しい目標額に合わせて発注内容を変更したらしく、例年は売れ残りを嫌ってあまり積極的ではない高級品の割合を増やしていた。でも、柳井君に〝売り方が守り〟と言われていたのに大きく勝負に出た……というのは買い被りだったらしい。
「ギフト商品は日持ちがするし、売れ残ったら本部に引き取ってもらおっかなーと思ってさ。廃店なら仕方ねーなーってなるじゃん? ははは」
「今からそれ言っちゃ駄目ですよ」
呆れつつ、思わず笑ってしまった。こんな明るい緩さだから、なんだかんだでこの店はお客様に愛されながらやってこられたんじゃないかなと思う。
「じゃあしばらく作業を抜けますね。売ってきますから」
鴨肉スライスやお雑煮用の鶏小間、そして二十キロにもなる鳥団子を一人で丸め終えると、午後から私は法被姿で声を張り上げた。
