理想の結婚お断りします~干物女と溺愛男のラブバトル~

「いやはや……」

佐藤主任が漏らした呟きで我に返ったように三人が顔を見合わせる。

「頑張りましょう」

まず柳井君が言った。

「無理だなんて考えずに、やりましょう」

「うんうん、やろうやろう」

「矢部さんが帰ってこられるようにね」

今ひとつ本気なのかわからない佐藤主任に続き、私も笑顔で頷いた。

四人でも無理だと思うぐらい忙しいのに三人で乗り切ろうだなんて、どう考えても無茶だ。
でも、最大限にギアを入れているつもりだったけれど、ここでもう一つ先のギアを見つけた気がした。

「矢部さん抜きで目標達成したら、少しはあの態度も直るかね?」

「直んないっスよ」

矢部さんと担当が被っている私は一番影響が大きい。佐藤主任と柳井君会話から離れ、売り場にローストチキンを補充するため走り出した。