写真館の裏道はほとんどが焼け跡で、黄色のテープで先には行けなかった。 しかし写真館をぐるっと回ると反対側は規制がなく、一真はそこから麻美子の家を探した。 しかし。 四軒並んでいたはずの家はすべて焼かれて、どれが麻美子の家なのか分からなかった。 むなしく、追われるように三宮まで歩いて戻るしかなかった。