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「まぁた亮太にやられたなぁ」


部活が終わってぞろぞろと更衣室へ向かう中、キーパーが俺の肩を叩いて言った。


「うるせぇ! お前があのボール取ってりゃ引き分けだったんだよ!」


「俺だけのせいじゃないだろ。お前だって亮太の足に追いつけなかったくせに」


カラカラと笑って言うキーパーを本気で睨みつけた。


キーパーは一瞬にしてひるみ、「お、おーい」と、他の部員に声をかけて輪の中に入って行ってしまった。


俺は軽く舌打ちをしてその後ろ姿を見送る。