☆☆☆

「圭吾、大丈夫か!?」


そんな声が聞こえてきて、俺の意識は一瞬にして舞い戻った。


はっ! と大きく息を吸い込み、そして部屋の白さに目を細める。


「アランッ!?」


続いてアランの名前を叫んでガバッと上半身を起こした。


そして目に見えている光景に絶句する。


そこはどこかの病院の一室のようで、周りにいるのはサッカー部の友人たちなのだ。


「へ……?」


思わず間抜けな声が漏れた。


「アランって誰だよ?」