「リリア」


アランが感動した表情を浮かべて俺の腰に手をやる。


次の瞬間だった。


突然目の前が真っ暗になった。


足元がグラつき、自分の体重を支えられない。


「リリア!?」


アランの声が聞こえてきて、俺の体が支えられる感覚があった。


でも、俺の意識があったのはそこまでだったのだ……。