「さっきはありがとう。助かったよ」


どうにかお礼を言うことができた。


「リリアのためならどうってことないよ」


亮太はそう言って嬉しそうに微笑む。


「お姉さんのこともあったし、ちょっと混乱していたんだろう。今日はゆっくりするといいよ」


亮太はそう言って立ち上がった。


「私もしばらくはここに泊まらせてもらうことにしたから、なにかあったらすぐに呼んで?」


「わかったよ」


俺は仕方なくうなづいたのだった。