頬に触れてみるとツルリとしていて、日焼け後の荒れは感じられなかった。


まさか……そんな……。


自分の呼吸が荒くなっていくのを感じながら、俺はゆっくりとベッドから立ち上がった。


「こんなこと、あるはずない……」


呟きながら、俺はネグリジェをたくしあげた。


そして自分の下半身を確認する。


次の瞬間、青ざめた。


……ない!!


「ちょっとリリア。あなたなにをしているの?」


母親を名乗る女性が驚愕の顔を浮かべているが、俺は返事をすることなく、再び意識を飛ばしたのだった……。