「これで完璧♪」

大きな姿見でクルッと回ってみたけど、おかしなところはどこもない。

私は赤いリボンに膝丈まであるピンクのセーラーワンピースを着て、玄関を開けた。

すると、「用意出来たみたいだな」と黒炎くんの姿があった。

「う、うん。着替えてたら遅くなっちゃった。ごめんね、怒ってる?」

私は身長が平均より低いほうだから、自然と黒炎くんを見上げる形になる。

不安そうに黒炎くんの表情をうかがうと「なんで怒るんだ?」と逆に聞かれてしまった。

「その服、可愛いな。似合ってるぞ、朱里。それじゃあ、いくか」

「ありがとう」

私たちは遊園地行きの高速バスに乗り込んだ。遊園地はバスで1時間ほど。