「今日は新作ゲームの発売もないし、たまにはな。朱里が行きたい所があれば一緒に行こうかと思って……って、朱里?」

「ゆ、遊園地に行きたい! あと甘い物とか食べたいな」

夢かと思った。けど、これは現実で……まさか黒炎くんとお出かけ出来る日が来るなんて。幼馴染としてでも、これはかなり嬉しい。

「ん、遊園地な。寝起きだろうから昼頃、朱里の家に迎えに行くから」

「わかった。楽しみにしてるね」

そういって着信を終える。今日は黒炎くんとお出かけです。って、着ていく服どうしよう……! と朝から頭を抱える私であった。

「これにしよう!」

クローゼットの中から取り出したのは一番のお気に入り。