そんなことを言われて、ショックな自分がいた。
だけど、私はそれよりも黒炎くん自身のことが気になった。

聞いたこともないような、重く、低い声。
とても鋭く、冷たい目。

私、あんな黒炎くん、見たことない。

キラキラで眩しい黒炎くん、それが貴方の小さい頃の印象だった。だけど、さっきの表情はまるで違う。

光なんて一切なく、深い海よりも、さらに深く、まるで闇の中にいるような、そんな印象。

ねぇ、黒炎くん。
私と会ってない間、貴方に一体何があったの?