「まさか、高校で再会できるなんて思ってもみなかった。最初はただの幼なじみだって、そう思ってた。だけど、今ではただの幼なじみじゃなくて、大事な幼なじみだって思うくらいにはなったんだ」

うん、私も最初は思ったよ。高校で再会できるなんてって。私は再会したとき、運命だって思ったけど。

ただの幼なじみって言われて、最初は傷ついて心が折れそうになったことが何度もあったっけ。でも、そのたびに諦めたくないって気持ちが強くなっていった。

「でも朱里を幼なじみから異性として見たことは……正直わからない。ずっと一緒にいるのが当然だったから。……今すぐ返事することは難しい。一週間だけ待ってくれないか」

「うん、わかった」