「裁縫得意な人とかいるー?」

「はーい!」

「じゃあ、班を分けて〜」

意見が飛び交う中、私も自分にやれることがないかと探す。

会長さんにもああ言った手前、黒炎くんに告白しないわけにはいかない。だけど、断られる想像をすると今度こそ立ち直れなくなりそうだ。それに告白をしたら今までのように、自然に仲のいい幼馴染でいることは不可能だろう。

私はフラれたショックで自分から黒炎くんに話しかけることは難しくなるし、黒炎くんだって私を気遣い気まずくなるだろうし。黒炎くんは優しいから、きっと凄く考えるんだろうなぁ。