それが心の支え。どうして? なんでなの。

そこまで黒炎くんを苦しめているものってなんなの。踏み込んではいけない。だけど、踏み込めないからもどかしい。

「気なんか遣ってない。私、本当にアカリちゃんはいると思ってる」

「そういってくれるだけで嬉しいぞ。ありがとな」

「どういたしまして。大分回復したから、次いこ? せっかく会長さんがくれたチケットだしもっと楽しまなきゃ! ねっ?」

私は起き上がり、黒炎くんの前で両手をいっぱいに広げた。

「遊園地って楽しいところなんだよ! なんなら、アカリちゃんとデートしてるって思ってもいいんだよ?」