「本当に怖がりだなぁ、のぞみは。これじゃあ、しばらくは私がつききりでなくてはいけないじゃないか。困ったなぁ」
べつに困った風でもなくそんなことを言いながら紅が"ぞぞぞ"をちぎって食べた。
「紅さま、かの子も食べたい」
紅に抱かれているかの子が手を伸ばす。紅はその小さな手に小さくちぎった"ぞぞぞ"を握らせた。
「他の子には内緒だよ」
かの子は頷いて、その緑色のふわふわをぱくりと口に入れる。途端ににっこりと笑顔になった。
「のぞ先生の"ぞぞぞ"おいしい」
「そうだろう?」
紅がかの子の黒い髪を撫でた。
「のぞみの"ぞぞぞ"は特別美味しいんだ。色もとても綺麗だし」
"ぞぞぞ"に違いなんてあるのだろうかとのぞみは先ほど紅に触れられたうなじに手を当てて首を傾げた。のぞみ自身は"ぞぞぞ"は食べないし、他の人のを見たこともなかいから色の違いもわからない。
「…"ぞぞぞ"に味の違いなんてあるんですか」
べつに困った風でもなくそんなことを言いながら紅が"ぞぞぞ"をちぎって食べた。
「紅さま、かの子も食べたい」
紅に抱かれているかの子が手を伸ばす。紅はその小さな手に小さくちぎった"ぞぞぞ"を握らせた。
「他の子には内緒だよ」
かの子は頷いて、その緑色のふわふわをぱくりと口に入れる。途端ににっこりと笑顔になった。
「のぞ先生の"ぞぞぞ"おいしい」
「そうだろう?」
紅がかの子の黒い髪を撫でた。
「のぞみの"ぞぞぞ"は特別美味しいんだ。色もとても綺麗だし」
"ぞぞぞ"に違いなんてあるのだろうかとのぞみは先ほど紅に触れられたうなじに手を当てて首を傾げた。のぞみ自身は"ぞぞぞ"は食べないし、他の人のを見たこともなかいから色の違いもわからない。
「…"ぞぞぞ"に味の違いなんてあるんですか」