のぞみの言葉に太一が安心したように微笑んだ。
「約束だぞ!」
「うん、約束する。じゃあ、早速保育園に入ろうね」
そう言ってのぞみは太一の手を握り保育園へ向かおうとする。そののぞみを志津が少し遠慮がちに呼び止めた。
「あの…のぞみ先生…、少しよろしいですか?」
「…はい?」
志津はチラリと紅の方へ視線を送る。
「こんなこと、先生にお願いしてもいいものかわからないのですが…」
紅は我先にとお祝いの言葉を述べるあやかしたちに囲まれて、人だかりならぬあやかしだかりの中にいる。
こちらの会話は聞こえていないようだった。
志津は何か紅に許可でもとりたいのか、そちらを気にしているが、のぞみはかまわずに先を促した。
「なんですか? 私でできることなら」
志津はそれでも少し遠慮していたが、少し考えてから心に決めたように頷いてから話し始めた。
「実は主人のことなんです」
「約束だぞ!」
「うん、約束する。じゃあ、早速保育園に入ろうね」
そう言ってのぞみは太一の手を握り保育園へ向かおうとする。そののぞみを志津が少し遠慮がちに呼び止めた。
「あの…のぞみ先生…、少しよろしいですか?」
「…はい?」
志津はチラリと紅の方へ視線を送る。
「こんなこと、先生にお願いしてもいいものかわからないのですが…」
紅は我先にとお祝いの言葉を述べるあやかしたちに囲まれて、人だかりならぬあやかしだかりの中にいる。
こちらの会話は聞こえていないようだった。
志津は何か紅に許可でもとりたいのか、そちらを気にしているが、のぞみはかまわずに先を促した。
「なんですか? 私でできることなら」
志津はそれでも少し遠慮していたが、少し考えてから心に決めたように頷いてから話し始めた。
「実は主人のことなんです」