太一だけが、がっかりだというように眉を下げている。それを志津が優しくされど厳しく言い聞かせた。
「紅さまはこの辺りのあやかしの長さまです。保育園にいる間、紅さまの結界があなたを守ってくれているのよ。その紅さまのお嫁さまが大好きなのぞみ先生で嬉しいじゃない。お嫁さまになっても、先生が先生であることには変わらないのだから」
のぞみは紅の腕から逃れて太一のところへ歩み寄る。
太一がのぞみをじっと見つめて口を開いた。
「のぞ先生、お嫁さまになっても先生でいてくれる?」
「もちろんだよ!」
のぞみは太一の肩をギュッと掴んだ。少し潤んだ瞳がいじらしくて、愛おしい。
「先生はずっとあやかし園の先生だよ。太一君が保育園に来てくれたら毎日遊べるからね」
「紅さまはこの辺りのあやかしの長さまです。保育園にいる間、紅さまの結界があなたを守ってくれているのよ。その紅さまのお嫁さまが大好きなのぞみ先生で嬉しいじゃない。お嫁さまになっても、先生が先生であることには変わらないのだから」
のぞみは紅の腕から逃れて太一のところへ歩み寄る。
太一がのぞみをじっと見つめて口を開いた。
「のぞ先生、お嫁さまになっても先生でいてくれる?」
「もちろんだよ!」
のぞみは太一の肩をギュッと掴んだ。少し潤んだ瞳がいじらしくて、愛おしい。
「先生はずっとあやかし園の先生だよ。太一君が保育園に来てくれたら毎日遊べるからね」