昨夜気持ちが通じたことを伝えなくてはとのぞみは思う。そうでなければ、紅の言動は彼女に誤解を与えてしまう。
だがどのように言えば良いかがわからずに言葉に詰まってしまった。
(お嫁さまになりました…ではないし、お嫁さまになる約束をしました、というべきかな?)
思いを巡らせるのぞみより先に紅が得意そうに宣言した。
「のぞみと私は昨夜、本当の夫婦になったのだよ。だから今後はそういった心配は無用だ、こづえ」
「え!…そうなの?」
こづえは絶句してのぞみを見る。その目が、何か違うことを想像しているように思えて、のぞみは思わず声をあげた。
「ち、違います!もう、紅さま!ちゃんと言って下さいよ!いつかはお嫁さまになりますというお約束をしただけです。だから、アパートを出て行くことはないっていうのは本当ですけど…」
厳密にはまだ夫婦ではないというのぞみの主張は、こづえとっては大した違いはないようだった。
だがどのように言えば良いかがわからずに言葉に詰まってしまった。
(お嫁さまになりました…ではないし、お嫁さまになる約束をしました、というべきかな?)
思いを巡らせるのぞみより先に紅が得意そうに宣言した。
「のぞみと私は昨夜、本当の夫婦になったのだよ。だから今後はそういった心配は無用だ、こづえ」
「え!…そうなの?」
こづえは絶句してのぞみを見る。その目が、何か違うことを想像しているように思えて、のぞみは思わず声をあげた。
「ち、違います!もう、紅さま!ちゃんと言って下さいよ!いつかはお嫁さまになりますというお約束をしただけです。だから、アパートを出て行くことはないっていうのは本当ですけど…」
厳密にはまだ夫婦ではないというのぞみの主張は、こづえとっては大した違いはないようだった。