いつもの紅からは想像もできない真摯な言葉がのぞみの身体を貫いた。みるみるうちに視界がにじんで彼を見つめる瞳から涙が溢れた。
あやかしに恋などしても仕方がないという思いも、たとえ気持ちが通じあってもうまくいかないことばかりじゃないかという不安も、全てのことが今この瞬間にのぞみの中から消え失せた。
たとえどんな形であっても、彼の隣にありたいと心から思う。迷いはもうない。
紅がのぞみの涙をそっと人差し指ですくう。そして不安そうに眉を寄せた。
「のぞみ? どうして泣くの? 私の気持ちは迷惑かい?」
のぞみはふるふると首を振った。
「違います。ただ、うれしくて…。私、私も紅さまが好きです。お嫁さまにして下さい」
「のぞみ!!!」
紅がのぞみを抱きしめて喜びを爆発させた。
「本当に、本当に、本当だね!! あやかしの世界で約束事は絶対だよ。やっぱりやめたなんて言っても許さないから」
ぎゅうぎゅうと苦しいくらいに自分を包む彼の背中にのぞみもそっと手を回した。
「やっぱりやめたなんてなんて言いません。あの、でも…一つだけお願いがあります」
紅が少しだけ身体を離してのぞみの頬に手を当てた。
「なんだい?なんでも言ってごらん」
あやかしに恋などしても仕方がないという思いも、たとえ気持ちが通じあってもうまくいかないことばかりじゃないかという不安も、全てのことが今この瞬間にのぞみの中から消え失せた。
たとえどんな形であっても、彼の隣にありたいと心から思う。迷いはもうない。
紅がのぞみの涙をそっと人差し指ですくう。そして不安そうに眉を寄せた。
「のぞみ? どうして泣くの? 私の気持ちは迷惑かい?」
のぞみはふるふると首を振った。
「違います。ただ、うれしくて…。私、私も紅さまが好きです。お嫁さまにして下さい」
「のぞみ!!!」
紅がのぞみを抱きしめて喜びを爆発させた。
「本当に、本当に、本当だね!! あやかしの世界で約束事は絶対だよ。やっぱりやめたなんて言っても許さないから」
ぎゅうぎゅうと苦しいくらいに自分を包む彼の背中にのぞみもそっと手を回した。
「やっぱりやめたなんてなんて言いません。あの、でも…一つだけお願いがあります」
紅が少しだけ身体を離してのぞみの頬に手を当てた。
「なんだい?なんでも言ってごらん」